吉城環境の未来を語る 後継者×管理職

吉城環境管理センターの移り変わりを長きにわたって見てきた7名。
仕事における大きな変化ややりがい、今後の社員への期待を交えながら、
常務と各課の課長が集い、未来のビジョンを語り合いました。

MEMBER

  • 常務取締役

    齋藤 憲一

    人に良い影響を与える人になる”を人生ビジョンに掲げ、日々自己研鑽に励む。所縁ある全ての人の幸せの為に、日々奮闘中!

  • 汚泥管理課 課長

    白川 学

    会社随一の計画性を誇る。入念な事前準備を必要とする大きな現場ほど、心震わせて取り組める強者。お酒の強さも右に並ぶものなし。

  • 生活環境課 課長

    端場 政美

    市民生活の基盤を守るという強い使命感をもって取り組める人。近年、多くの学びを経て、一段と成長をとげ活躍中!

  • 総務企画課 課長

    初田 昌樹

    広い視野をもち、会社の未来を見据えて動けるひと。現場作業、営業・総務とハイブリットの技術を持つ!穏やかな性格で、社内でも人気を誇る。

  • 施設管理課 課長(取材当時)

    向平 昭彦

    人が気がつかない所に気づく能力に長けている。仕事とは何か、人との関わりとは何か大切な事を若者に伝えれる人格者。

  • 総合技術課 課長

    熊崎 裕貴

    まっすぐな気持ちで全身全霊取り組める人。自らの背中でプロの仕事とは何か、顧客、部下、会社の未来の為、持てる技術を発揮し続ける。

  • 安全衛生委員長

    宮田 昌俊

    社員の命は俺が守る!強い決意のもと、安全衛生の長として活躍中!会社一の行動力で、毎年事故発生件数の減少を達成。

地域住民の幸せを願い、その暮らしを支え続ける。

齋藤

まずは自分が入った当時の吉城環境と、今の吉城環境への移り変わりを聞いてみたいと思っているんですが、どんなところに変化が起こったと感じますか?みなさんの入社当時の会社がどんな雰囲気だったか聞いてみたいです。

宮田

私は1番の古株なので、入社当時というと今からもう30年前になりますね。その当時は従業員が15人くらいだったので、今の半分以下ですよね。年齢も自分が20代中盤だったので一番若く、その次に若いのが30代後半だったので年齢層がとにかく高かったです。実際入ってみると自分が若かったこともあってか、結構可愛がってもらえましたね。会社の雰囲気も和気藹々としていて、みんなが助け合ってという感じでした。

向平

あの頃の雰囲気というのは、入った時はとにかく年配者が多いなっていう感じでした。みんなどっちかというとおとなしめで、目立つ人はいないという雰囲気でしたね。

端場

僕は当時30代半ばくらいに入らせてもらったんですが、結構年配の方が多かったので先輩が多かった印象ですね。仕事は、初めからごみ収集の委託を受けてよく街中を走っていた記憶があります。そこから勉強ということで、バキューム車での汲み取りの方にいかせてもらいました。その当時から考えると、今は仕事量が本当に多くなりましたね。昔はごみ収集がメインで、家財品の処理などはちょっとだったんですが、今はもう倍以上あるんじゃないでしょうか。

齋藤

ありがとうございます。今と昔では取り巻く環境も変わりましたが、30年前から今までをみてきて、具体的にどう変わってきたと思いますか?

宮田

そうですね。昔は汲み取り用のバキューム車が3台あって、その3台で1日中結構なお宅を回ってましたね。特に10月の終わりから11月は汲み取りの件数が多すぎて回りきれないので、平日は汲み取り担当の者が回って、休日は別の課の者にも手伝ってもらってという形で回ってました。それが年末の恒例行事みたいな感じで。

端場

ごみ収集などに回っていてもそうなんですが、お客様に直接質問されることが多くなりましたね。8割ぐらいはその場で答えられるけど、残りの2割くらいは後日お答えしますという対応をすることもあります。昔に比べるとお客様からの質問の幅も広くなってきて、会社の知名度が上がってきて地元の方からも信頼されているんだなと感じます。

齋藤

では、吉城環境管理センターは地域にとってどんな存在価値があるとみなさんは思いますか?

熊崎

私達の仕事は特殊な仕事なので、うちでしかできない仕事もあります。そういった意味で地域には欠かせない存在なのかなと感じています。

白川

確かにそうですね。私は、地域の住民の方が「快適が当たり前」になるように支えていくといったところかなと思います。いわゆる「縁の下の力持ち」といったところでしょうか。

初田

縁の下の力持ち、いいですね。僕が最近廃棄物や家財品処理の方に携わっていて思うのが、お年寄りの方が実家や空き家をどうしようかって悩んでおられる方がすごく多いんです。そんな時に見積りを出したりして、こうですよとかアドバイスや説明をするとすごく喜んでもらえることが多くて。
なので、仕事としてだけでなく、お客様の気持ち的にも助けてあげることもできているのかなって感じますね。

齋藤

私も、ここ数年でそう考えるようになりましたね。大学卒業後、大阪で働いてから戻ってきて、父の会社は都会の会社とは全く違うなと感じました。これではいけないと新しいやり方を提案したけれど、なぜ変える必要があるのか!と当時の社員から反発があったこともありました。でも最近になっていろんな学びとかがあって、みんなとも長い付き合いになりましたけど、やっぱりこの地域にはうちの会社がないと、代わりになる会社がない状態なんです。逆に言うと取って代わられたら駄目だっていう。
とすれば、しっかりとした大義をもち、皆が納得するくらいの実績を残す。そして常に進化し続ける必要があると感じ行動し始めました。そうやって自らが変化することで、おのずと助けてくれる人も増え、成果が出るようになりました。

入社当時は誰もが一生懸命。今は、お客様の喜びを考えるように。

齋藤

入社してから課長となるまでに、皆さんにはさまざまな心境の変化があったのではないでしょうか。ぜひ聞かせてください。

向平

私が入社したころは就職氷河期でしたから、とにかく採用をいただいたからには一生懸命やらないといけないという気持ちでいっぱいでしたね。
私自身、役職がつくなんて思ってもなかったので、課長になった時はとにかくびっくりしました。課長になって学べたことも多いです。部下ができたことによって自分が見本になったり指導するべき場面もあるので、相手の様子を見ながら行っていく苦労は今もありますね。

端場

私も入りたての時はがむしゃらでした。ずっとごみ収集をやってきた中で管理職の役職をいただいてという感じで、初めはすごく悩みました。周りの話も聴きながら、自分の思いを通していかないといけないという状況で、部下に嫌われたくないから、強く怒ることもできなくて。最終的には自分で仕事を抱え込んでしまいました。それから何年も経験していく中で、今は自分の思いを率直に部下に伝えることができるようになったり、人に任せる事もできてきたりと、昔と比べれば気持ちはすごく楽になりましたね。

白川

私は端場課長と同期で入社して、最初の10年間は現場作業が中心で、浄化槽の清掃を始め多くの部署を回りました。役職につく前は私自身も、⾃分の仕事だけを終わらせればいいという考えでした。今は⾃分だけではなく部下のみんなの仕事、そして状態も見ていくことが必要になったと感じます。

初田

最初は無資格だったので、先輩にいろいろ教えていただきましたね。やっぱりこの仕事には資格が欠かせないと思って、一発で取得する為に頑張っていました。毎日先輩方を見ながら、早く自分のものにしようって思いながら仕事をしていましたよ。課長になってからは業務ががらっと変わりましたが、先ほどの白川課長と同じで、今まで自分中心に考えていた仕事が「どうしたらお客様に喜んでもらえるか」という考えに変わっていきました。

齋藤

皆さん⼀⽣懸命に仕事をされて、資格も取得されてきましたけど、どうしてそんなに頑張れたのでしょうね。

熊崎

今だから言えますが、実は入社したとき、配属された総合技術ではなく清掃などの課に行きたかったんですよね。初田課長にも相談したことがあったんですが(笑)でもそういった課への配属が難しかったということもあって、どうせやるんなら仕事も嫌いじゃないし、免許も一発で取って他の人と並びたいしということで、一生懸命自分なりにやろうと思って頑張っていました。僕は先輩と早く同じ土俵に立ちたいと思ってやってたんですが、やっぱり世代によってモチベーションの違いや、仕事に対する姿勢に違いが出てきています。僕たちも管理職として、今の子たちに伝えられることがあるのではないかと思っています。

齋藤

そうですね。⼈と対話をすることは僕も⼤事だと思っています。課⻑会議を⾏うようになってみんなと対話する機会ができてから、助けられたことはかなりあります。

仕事を続けるうえで感じられる、一人ひとりの「やりがい」の形。

齋藤

さて、わが社の課題についてはいかがでしょうか。

白川

各課の課題で言うと、やはり社員の育成ではないでしょうか。次世代を引っ張ってくれる⼈がまだ現れていませんから。気持ちでぶつかってくるくらいの人を求めてますね。

初田

そうですね。私は、まずは仕事を任せてみることが大事なんじゃないかと思います。挑戦する意欲のある人と対話したりして頑張ってもらうのがよいと思います。その点で言えば、私達管理職も任せる勇気、そして覚悟を持つ必要がありますよね。

熊崎

そうですね。僕も若手社員と話すように意識はしてるんですが、やっぱりネガティブな相談もあったりします。現段階では僕では相談に乗ることしかできないので、そこの育成についての仕組みをつくること、そして私達管理職が、問題を解決できる力をもつとさらに良くなりそうですね

向平

任せるって話もありましたが、私の場合、以前は任せたくない気持ちが強かったですね(笑)でも年をとってくると、今はどうぞどうぞって言う気持ちになりましたね。でも、私達も技術者としてのプライドがありますから負けられません(笑)

宮田

他に人材育成について言うと、仕事に魅力を感じてもらうというか、やりがいを感じてもらえればもっといろんな方向にプラスに動いていくんじゃないかなと思います。

齋藤

いいフレーズですね。やりがいって何でしょうか?

端場

自分に対して言えば、達成感ですよね。例えば目標を立てて挑戦して、達成できた時のような。ベテランの方が後輩を成功に導く風土ができるといいですね。

初田

そうですね。私の場合、お客様からのご依頼の中で印象に残っているのが、クリスマスの夜に一つしかないトイレが使えなくなった、どうにかしてくれないかと連絡が来て、すぐに伺った案件です。原因は、お子さんがトイレの中にオムツを流してしまったって事だったんですが。それを取ったときに、トイレが使えるってすごく喜んでもらったことがありましたね。近くのお店にトイレを借りることもできたそうですが、やはり⾃宅のトイレが⼀番じゃないですか。そういったことで喜ばれると嬉しくなりますね。(笑)

白川

私にとっても、達成感ですね。具体的にいうと、自分が思い描いた通りに現場が進んで終われた時にはとても嬉しくなります。私が一番達成感を感じられるのは浄化槽清掃の現場などですかね。事前の道具を準備したり、段取りをしたり。思い通りに現場が終わるとすごく達成感を感じます。

宮田

苦労話で言うと、機器の修繕なんかでも、今まで触ったことないものが壊れてどうしたらいいかわからない中で、マニュアルを見たり専門の電気屋さんに聞いたりして見事に直った時とかは嬉しかったね。あとは下水処理なんかでも、処理がうまくいかずなかなか改善しなくて、試行錯誤した結果良くなったとか。昔は汲み取りで年末にお客様のお宅に行った時なんかは、これで年が越せるなんて喜ばれたりね。

熊崎

緊急性の高いことは特にお客様に喜ばれますよね。ちょっと違った目線でいくと、いつも僕がやっている仕事を後輩に教えて、業務を任せた時にやってくれると、これから任せていけるなって達成感みたいなものは感じますね。

齋藤

うちの会社は昔から田舎の企業でよくある、この人しかできないって仕事が結構ありますよね。なので、私はプロを育てたいと思っていました。昔なら誰もが同じことを同じだけやって、仕事や給料も平等でしたが、それでは全員がプロの技術を持っていると⾔えない。例えば、浄化槽や汲み取りなどそれぞれにプロがいて、同じ作業でも⼈によって技術が異なります。だから、まずはプロを育てるために属⼈化していきました。結果的に良かったこと、課題も出てきましたが、プロを育てたという点だけで言えば、お客様の喜びに繋がったのは間違いないでしょうね。

それぞれの課が目指す姿と、会社の成功に繋がる「人間力」。

齋藤

ところで、まずは管理職が一段と頑張り引っ張っていかなきゃいけない、だから私達が率先して学ぶって話を管理職会議で話をしてきましたよね。ぜひこの機会に、課⻑としてなりたい、部下になってもらいたい姿など、課と会社の未来において⽬指したいことを聞いてみたいです。

向平

私は課の皆が協調性のある人に育ってほしいと思います。それにやると言ったことは、簡単であっても難しくても関係なく、人に笑われようがやる。そうするうちに、責任感が出てくると思うんですよね。そして必ずそれは人に伝わっていくと思います。

端場

生活環境課でも、まずはやってみようという挑戦の姿勢を目標にしていますね。私が入社したくらいの時は、自分の仕事だけやっておけばいいんだという雰囲気があったんですが、今はそのような時代ではありませんから。限られた人数で仕事をするには、1人1人がなんでもできるような体制にしておかないといけません。誰かに任せっきりにするとか、自分はこのままでいいとかじゃなくて、自分から私やってみます、と積極的に行動に移せるような人を育てていきたいなと思ってます。

白川

それは汚泥管理課でも感じています。やっぱり知識などが備わっていないと自信がなくて消極的な姿勢になってしまいがちですから、まずは勉強会などを通して知識をつける風土を作り、そこで学び、実践に生かす。その先には、課内のみんなが自信を持って仕事ができるようになればいいと思います。

初田

総務企画開発課では最近新入社員が2人増えたんですが、その前まで属人化してしまっている所があったと感じます。新入社員が入ったことによって少しずつ業務の分散化ができてきて、協力し合える体制になってきたかなと思いますね。今年の目標にも掲げてるんですが、どんな仕事であってもみんなで協力し合える課を作っていきたいなというのは常に考えています。

宮田

会社全体の安全衛生については、さらに意識を高めることが大切であると思います。安全衛生委員会に所属するだけでも大きな学びがあるので、今は管理職で構成されている委員会を一般社員にも広げていきたいと感じています。

熊崎

総合技術課は個性が強い人が多いです。まとめるのが大変なこともあります。(笑)私は今、報告・連絡・相談、そして協力に力を入れています。継続して意識することで、必ず、皆成長できると信じています。また、課の目標に「社員から目標とされる」というのがあるんですが、若手にも技術力を教えて免許をとってもらい、個人でも目標とされるようレベルアップしていく必要がありますね。

齋藤

当社の使命は、⾶騨という地域に寄り添いながら、⼈々の当たり前の幸せを陰ながら⽀え続けることです。その為に、私が⼀番⼤切だと思うことは「⼈間⼒」だと思っています。ならば⼈材育成が⼤事になってきます。社員の⼈間⼒が上がれば、その社員にファンができ、それは確実に会社の成功に繋がるでしょう。
この地には、吉城環境管理センターのサービスを知らないお客様が、まだたくさんいます。だからまずは吉城環境について知ってもらう、そして社員に触れ合ってもらう。その時に重要なのが、社員がどれだけ人間力が高い人間であるかということです。人間力の高い人間とは、どんな⼈にも向き合えて、未来や⼈⽣のことを考え、その⼈が輝ける場所を作ってあげられる⼈間です。例えば、できない人に対して、この人できないからとほっておくんじゃなくて、その人の為に、輝ける場所に導いてあげるという感じで。

⼤切なのは、そこに愛情があることです。管理職や部下がお互いを思いやることで、確実に⼈間⼒は上がると思います。
私には信念があります。それは、この会社に⼊社すれば⼈⽣そのものが変わるような、そんな会社にしていきたいです。今後はまず僕たちが⼈間⼒を⾼めて、学びを深め、それを社員に広げていく。そして、お客様にわが社員のファンになってもらう。そんな会社にするために、新⼊社員の皆様も共に頑張れたらと思っています。

吉城環境管理センターへの入社を考えている方に送るメッセージ。

宮田

吉城環境管理センターという会社は、いろいろな業務に携われることができます。幅広い仕事を通じて、お客様に喜んでいただけます。

熊崎

やっぱり安定した会社ってことが一番の魅力だと思います。それに、お客様の生活基盤の根幹を守るということがとてもやりがいがありますね。

向平

世の中の人がおそらく好まないであろう、決して綺麗な仕事ではないですが、でもそれを綺麗にしていくことで必ずやりがいが生まれます。是非そう思って来ていただければとおもいます。

初田

僕らの仕事は建物を建てるような形に残るものではありません。ですが、地域の環境を守っていく上では欠かせない仕事だと思っています。あとは本当にお客様に喜んでもらえる仕事がたくさんあるので、人に喜んでもらうことが好きな方にはぴったりの職場だと思いますよ。

端場

この会社はいろんな職種があることも魅力です。一つのことにこだわらずいろんなことに挑戦してほしいですね。自分に向いている職種をやっていけば長く頑張れると思います。

齋藤

吉城環境管理センターは優しい方が多いですよ。もし転職や新卒で迷っている方がおられましたら、人間関係は心配いりません。ぜひ来ていただきたいです。

私は、吉城環境管理センターに入社すると人生が変わるんじゃないかと思ってます。なぜかというと、この会社の未来を考える社員が1人2人と、どんどん増えてきているからです。さまざまな業種がありますが、人のために地域のために働きたい人っていうのはぜひ入社していただきたいです。自分次第でどんどん高みを目指して人生を充実していける会社だと思っています。

その挑戦があなたの人生を変える。
ともに地域の人々の幸せを願い、その暮らしを支え続けましょう。